第8章 休息
「…大人しく…しておきます…」
『素直でよろしい』
リクオの横で寝ていた牛頭丸は呆れたような顔をしていた
「というか、姉さんも休まないと!」
『ん?私?大丈夫よ。
さっき眠気覚まし飲んだし。』
「いや、素直に白状したからって許されるわけないでしょ?」
リクオが怒る
『はは…大丈夫だって。今日の夜は多分ちゃんと寝るから』
「多分…?」
リクオが少し睨んでくる
ワーコワイナー
「サクラ様!今日という今日は休んで頂きますからね!」
氷麗がリクオの横に布団を敷いていた
『いや、寝るなら自分の部屋で寝るからね?!』
「いいえ!今日はサクラ様とリクオ様がお休みになるのを確認するまで離れません!」
『「嘘でしょ…」』
思わずリクオとハモる
『わかった、ちゃんと寝るから監視だけは勘弁して。
夜にちゃんと寝るわよ。自分の部屋で。』
「いいえ!こればっかりは信用できません!!
なので!私と毛倡妓はサクラ様とサクラ様のお部屋で、牛頭丸と鴆様がリクオ様とこの部屋で休んで頂きます!!」
氷麗がそう言うと鴆は頷く
牛頭丸はゲッ…と声に出るほど嫌そうだ
「そうでもしねーとお前ら寝ないだろ。」
鴆にそう言われ、リクオは苦笑いする
『あー、もう。わかった、わかったわよ。
但し、昼は活動するからね。夜はちゃんと寝るわ。
お布団、ちゃんと運んでおいで。』
「!はい!!」
氷麗はルンルンで部屋を出て行った
「姉さんが昼に活動するなら…『リクオ?あなたは重傷に分類されるのよ?』」
「うぐ…」
『ちゃんと寝ておきなさい。早く回復して、早く学校に行きたいならね。
さて…鴆、他の妖達の治療に行くわよ。』
私は鴆と部屋を後にした
リクオside
「姉さんの方が無理してるのに…」
「ケッ…姉弟揃って馬鹿かよ。」
牛頭丸は呆れていた
「なっ…」
「休んで怪我も良くならねーうちに動いた所で迷惑かけるだけだろうが。
休めるなら休めや。」
牛頭丸はそう言って布団に潜った
「…そうだね…」
ボクも大人しく布団に入る
姉さんは怪我…してなかったな…
ボクも…もっと…鍛えないと…
そう思いながらいつの間にか寝てしまっていた