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ぬらりひょんの孫〜鯉伴、もう一人の子供〜

第7章 四国八十八鬼夜行




リクオside

清継君の応援演説という名の戦いを終え、護衛の皆と共に屋上へ上がる

そこでボクと首無は正座をしていた

「二人とも…私のマフラーどーしてくれるんですか!!
私のお気に入りだったのに!!」


氷麗がとても怒っていた

その理由は犬神を倒すために首無とボクが入れ替わる際に氷麗のマフラーを借りたからだ

借りた氷麗のマフラーは血が着いてしまったらしい…

「ほら…敵を欺くには味方からってね…」

首無はそう言うが…

「言い訳無用!!
見てくださいこの血!あんたのよ、首無!!」

激怒する氷麗

こればっかりは申し訳なく思う

「若も!!なんで入れ替わってるの教えて下さらなかったんですか!!
闇があれば昼間っからでも変化できるって事も!!

心配させて!!」

次はボクに怒りの矛先が向いた

「いや…ボクも知らなかったんだ。
とりあえず…みんなぶっとばされて"オレ"が何とかしなきゃって思ったら…

外出たら戻ったけど…」

「え!?人間に…バレるかもしれなかったのに?」

そう言った氷麗の目は心配そうだった

「やっぱ…バレるかな〜
清継君の演出ってことでギリギリセーフじゃない?」

ボクがそう言うとみんながつっこんできた

「絶対バレますよ!!」
と河童

「バレていーのかと思ってましたよ」
と青田坊

「くびなし〜…
もう学校来れないかも…」

ボクは首無に助けを求めた

「だ…大丈夫じゃないですか〜…」

首無はボソッと最後に「どっちでも」と言った


それからしばらくして下校時間になった

今日の襲撃を踏まえて帰りはがっちり護衛されていた

「そういえば氷麗、学校で姉さん見た?」

「いえ…お姿も気配もありませんでした」

「そっか…学校来るって言ってたから気になってたんだけど…」

「サクラ様は変化がお得意なのでもしかすると、こっそり紛れておられたのかも知れませんね」

そう言ったのは黒田坊だ

「そうかもしれない」

姉さんに聞いたことがあった

ぬらりひょんの畏以外も使えるのかと

そしたら姉さんは

『使えるよ、んー…変化が得意かな』
と言っていた

本当にボク達にバレないよう変化して学校にいたのかもしれない

そう思いながら、帰宅した





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