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ぬらりひょんの孫〜鯉伴、もう一人の子供〜

第7章 四国八十八鬼夜行




サクラへ

元気?もう大分新しい生活にも慣れた頃かな。
サクラの組の幹部、襲われたでしょ。
襲った犯人は四国の妖だよ。

犯人を教えるなんてボク親切だよねー。
で、その四国の妖に夜雀貸してるから、バレないようにね?
夜雀の力、サクラには効かないし。

ってなわけで、頑張ってねー。



…軽っ。え、結構大事なこと言ってるけど、ノリ軽っ。

私が手紙を読んだことを確認すると夜雀は手紙を回収し、飛んでいってしまった

『…四国の妖か…』

にしても、ノリの軽い忠告だったな…

まあ、狒々を助けた時点で犯人は知ってたけどね

そう思い、散歩を続けた



昼間は少し暑いけど夜は涼しくて散歩してると気持ちがいい

周りに誰もいないことを確認し、民家の屋根にジャンプした

上を見れば星が綺麗だ

よくお父さんにも一緒に散歩してもらったな…

屋根の上をゆっくりと歩いていく

「姉貴」

後ろから聞こえた声

『?リクオ、どうしたの』

「いや、氷麗が姉貴が帰って来ねぇって騒ぐからな…」

どうやらリクオはわざわざ私を探しに来てくれたらしい

『…そうなの?』

「そうなのじゃねぇよ。散歩行くなら誰かに声掛けてから出るようにしろ。心配するだろうが」

『心配…ごめんなさい、次から言うようにするわ』

「おう。」

『ところでリクオ、一人で来たの?』

「青と黒もいるぜ、氷麗は本家で待ってる」

『なら、戻りましょうか。氷麗に心配かけたくないしね』

「そうだな」



リクオが青田坊と黒田坊を呼び、四人で本家へと帰った

帰った後、私が氷麗にめちゃくちゃ怒られたのは別の話…











「という訳で、サクラ様にも護衛を…」

『いらないわよ。』

「狒々様の件もありますし、それに万が一の事があっては…」

『いらないって。それより他の幹部とリクオに回しなよ。おじいちゃんとかもさ』

「ですが!サクラ様とて…『カラス天狗』」

「はい?」

『うるさい』

「……!!」

カラス天狗は今まで見た事も無いような表情のままゆっくりと床に着地していった


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