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ぬらりひょんの孫〜鯉伴、もう一人の子供〜

第6章 はじめましてと奴良組総会




「大安吉日のこのよき日に、奴良組総会にお集まりいただき恐悦至極に存じます。
只今紹介にあずかった、奴良リクオでございます。
このような高いところからで甚だ失礼致しますが、若頭のお役目確かに承りました。

今後────いかなることがございましてもこの盃、決してお返し致しません。

しかしながら私、いまだ妖怪任侠道を修業中の繊弱なる駆け出しの弱輩者でございます。
その言葉の間違いや…皆様に失礼な言葉を申したる節はこのような次第でございますので、何卒御容赦頂きたく存じます。」

ボクがそう言うと、幹部達がざわめいた

それもそうか、今まで継がないって言ってたんだもんな…

「リ…リクオ……?」

鴆くんもとても驚いているようだ

「なんじゃ…?急に…」

ほかの幹部達もどうやら動揺を隠せないらしい

「リクオ様…では牛鬼の件を、私から説明させてもらいます。」

そう言ったのは木魚達磨だ

「うん」

「奴良組相談役の木魚達磨でございます。
先日、牛鬼はリクオ様のご学友を使い自らの土地である捩眼山におびき出し、そこで刃を向けリクオ様を殺そうとした。
また、すでに破門された旧鼠をあやつりリクオ様に引退させる回状をまわさせようとした次第であります。」

「やはり…本当か」

「バカな奴、ならば牛鬼の奴…」

「へっ」

幹部達がコソコソと話す

「リクオ様…ご処分を」

木魚達磨がこちらを向いた

「うん……おとがめなし!!」

「「「ハァ!?」」」

幹部達が一斉に声を上げた

「な、なんでじゃ──!?これほどのことをしておいて!?」



幹部達が立ち上がり、じいちゃんの方へ向かっていく

「総大将!?こりゃーちょっとおかしーのと違いますかい!?」

「リクオ様は何もわかってねえ!!若頭とか正気で言ってんですかい!?」

じいちゃんに詰め寄ってもじいちゃんは鼻をほじって知らん振りだ

「いーーの!!ボクが決めたんだから!!
ボクを鍛えるためにやってくれたんだよ、ねー牛鬼!!」

じいちゃんと幹部達の間に入り、そう言った

「よくねーよ!!」

そう言ったのは一ツ目入道だ

「文句あるの!?」

「当たり前じゃ、せめて解散させんのがスジってもんだろーがぁ!?」



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