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共に飛び立つ 【ハイキュー】 原作沿い

第8章 始まりの始まり




『うーん、つまり

サッと低い位置のまま体勢を上下させずにボールの落下点に早めに入って、
スッと力を入れすぎずにレシーブの体制を瞬時に作って、
腕で上げるんじゃなくて体でボールの勢いを殺してあげるんだよ』



「あー!なるほど!わかりやすい!!」



西谷が擬音語ばかりで説明したため、が言葉を付け足して伝え直す。



「俺は西谷さんのでも伝わりましたけどね」

「お前の教え方もあんなだもんな」

「うちにが来てくれてよかったな」



影山の言葉に田中と菅原がため息をつきながら答えた。




「そういえば、さっき言ってた旭さんって誰ですか?」

ふと日向が思い返し、西谷に尋ねた。




「バカ!不用意にその名をだすな」

『なんでです?』

日向の言葉を聞いて急に慌てだした田中を見ても首を傾げる。



「まあ、色々あったんだよ。話すと長えけどな」

田中はの頭に肘を置きながらそう言ったが、2人とも日向の声に釣られて顔を前に向けた。




「おれ、エースになりたいんです」

「あ?エース?その身長で?」


エースになるのに身長は絶対条件じゃないと言おうとしたが西谷の方へ一歩進む。



「いいなお前!だよなあ!かっこいいからやりてえんだよな!」



『え?いま貶そうとしてたんじゃないの?』

思わぬ西谷の発言にはぽつりと呟き首をかしげた。




「んあ?身長のことをか?関係ねえよ!

いいぞいいぞ!なれなれ!エースなれ!
今のエースより断然頼もしいじゃねえか」


ナハハハッと高笑いをしながら西谷は日向の肩をバシバシと叩いた。



「けど、やっぱ憧れといえばエースか。セッターとかリベロはパッと見、地味だもんな」


西谷の言葉に少し表情を曇らせた影山を見たは



『飛雄は地味じゃないしいつもかっこいいよ!』

と影山の正面へと回り、そう叫んだ。




なっ!と顔を真っ赤に染める影山の肩を菅原が影山!ショートすんな!と揺らす。


「はほんとに人たらしなんだから...」



『え?私がどうしたんですか?』



ぽかんとするにまあいいよと困り顔で笑いながら菅原は彼女の頭を撫でた。

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