第8章 始まりの始まり
「おれまだ、レシーブ下手くそで...バレーボールで1番大切なとこなのに...
だから教えてください!西谷先輩!」
『それにうちには守備の要である守護神の西谷先輩が必要なんです!』
と日向に先輩と呼ばれさらに頼りにされたことに気をよくした西谷は日向の肩をポンと叩き、の頭をわしゃわしゃと撫でた。
「...お前ら、
練習の後でアイス奢ってやる
なんつっても俺は、
先輩だからな!」
『「それじゃあ...!」』
「でも部活に完全に戻るわけじゃねえ!お前らのためにレシーブ特訓つけてやるだけだからな!」
それでも陰から見ていた2.3年生が安堵のため息をついたのは言うまでもない。
練習後ーーー
「だから要するによ、サッと行ってスッとやってポンだよ」
ほぼ擬音語により構成された説明に日向も月島も首を傾げる。