第8章 始まりの始まり
「か、影山!話せば分かる!ちょ、ちょっと」
焦りながら後ずさる日向にジリジリと影山は詰め寄る。
まずいか、と思いもコートに入ろうとしたその時、
「お前さ、一体何にビビってそんなに緊張してんの?相手がでかいこと?初めての練習試合だから?
俺の後頭部にサーブ打ち込むこと以上に怖いことって...
何?」
「特に思い当たりません」
「じゃあもう緊張する理由はないよなあ。もうやっちまったもんな、1番怖いこと
それじゃあ、とっとと通常運転に戻れバカ野郎!!」
「え?じゃあ今のヘマはセーフ?」
ミスをしたらベンチに下げられるのではと心配していた日向はぽかんとした。
「あ?何の話だ!」
(お?これは飛雄が翔陽の熱を下げた!)
思わず影山に駆け寄ったは影山の頭をわしゃわしゃと撫でた。