第8章 始まりの始まり
それでは烏野高校対青葉城西高校の練習試合を始めます。
主審の声で試合が始まった。
が、しかし
明らかに自分のボールでないのにレシーブに入ったり、チームメイトや、挙げ句の果てに主審台にまで衝突する日向の様子を見て、
澤村は宥め、影山は怒り狂い、は頭を抱えた。
「お、おい。どうにかなんねえのか、?」
と木下がに問う。
『うーん、こればかりは翔陽が自分で自分の熱を下げないとどうにも...実際今、翔陽の耳には他の人のどんな言葉も響いてないし..』
24-13と青城のマッチポイントになったところで日向にサーブが回ってきてしまった。
(おそらく翔陽はここでサーブを成功させることはないだろうな、これが吉と出るか凶と出るか...)
は腕を組みながら真剣な顔でコートを見た。
ピーという笛の音に驚いた日向は思わず大してボールも見ずにサーブを打った。
そしてそのサーブは勢いが弱まる前に影山の後頭部に直撃した。
「イダッ」
という影山の声に烏野全員の空気がピシリと固まる。
ピッという笛と共に1セット目が終了した。
「おい!後頭部大丈夫か?」
「ナイス後頭部!アハハッ」
田中と月島が影山を煽り、菅原が慌てて止めに入る。
影山は顔をあげずに日向の方へスタスタと歩いていく。