第8章 始まりの始まり
戻りました〜と言いながらが皆のいる元に戻ってくると、田中の頭を下げた澤村と青葉城西のジャージを着た矢巾と金田一が対峙していた。
田中さんまたなんかやったのか?と思いながら、駆け寄る。
矢巾がを見た途端、んなっ!あんな可愛いマネージャーもいなかったよな去年は!?と内心あわあわしていたことには誰も気が付かない。
「あ、戻ったんだね」
と山口に言われ、はうなずくが
それよりこの状況は?と首を傾げた。
ほらいくぞ、と澤村が皆の肩を押し体育館へ向かい始めたため、も影山の後ろからついて行こうとする。
そのとき、
「久しぶりじゃねえの。王様」
と金田一が口を開いた。
「そっちでどんな独裁政権敷いてんのか楽しみにしてんわ」
皆が影山キレるか?と焦り始めたが
「ああ」
と本人は答えただけだった。
『うちの飛雄なめてもらっちゃ困りますからね〜』
べーと舌を出しながら影山のジャージの背中の方を掴みながら、も後ろをついていく。
(な、か、かわいいあの子!)
(うちの飛雄!?)
と金田一と影山がそれぞれ思っていたことなどには知る由もなかった。
お願いしあーーす!
体育館に入り澤村の挨拶をし、後に皆が続けると、青城もお願いしあーす!と返した。
『ほお〜レベル高いなあわくわくすんね!』
と隣の月島を見上げてがいうと、別にワクワクはしないでしょと冷たく返された。
澤村と菅原も青城のレベルの高さに圧倒されていた。
「どうしたんすか2人とも〜!それを引っ掻き回すための日向じゃないすか!
お前が下手なのは知ってるからカバーは任せろよ!」
『田中先輩が成長した!?』
「あ、でもサーブは1人だからミスんなよ!」
『してなかった!!』
と言いながらバシッと田中の背をは叩いた。
「冗談だよ、別にサーブミスなんてなんてことねえ...って日向は?」
「トイレ行きました」
山口の言葉に最低!と田中の背をが再び叩きながら言うと田中はよくわからないままひどくショックを受けていた。