第7章 完成し始めた巣
翌日、澤村によりポジションが発表された。
6人中3人は1年という構成だ。
「いいか、日向。お前は最強の囮だ!」
「おおーー!最強の...お、囮...」
なんかパッとしねえ、と項垂れる日向にが付け足す。
『翔陽の瞬発力と跳躍力を活かして速攻をたくさん打ち込んで欲しい。そうやって相手チームの意識を引くの』
「月島みたいなでかいやつが何人もお前の動きにアホみたいに引っ掛かったら、きもちいだろ!」
おお!それいい〜!と目を輝かせる日向に
それツッキーのことじゃないだろうな!と山口が怒るが、黙れ山口とさらに月島に怒られる。
『蛍はデカいけどアホじゃないでしょ!』
「し、知ってるよ!」
『いや今の言い方は知らなそうだったな。今日は私の勝ち!』
「じゃ、じゃあこれ知ってる?ツッキーはね」
「だからうるさいお前ら」
と月島が後ろからの口を塞いだ。
むーむー!!とはジタバタするが、暴れるなと頭を叩かれた。