第7章 完成し始めた巣
「キャプテーーーン!!!」
突然聞こえたその大声に、澤村は肩を揺らして声の方を見た。
するとそこにはクシャクシャの入部届を持った日向と影山が並んでいた。
それを受け取った澤村は、
清水!あれもう届いてたよな?と清水に向かって聞いた。
うん、と頷き何か箱を奥から持ってきた清水の周りにと日向と影山が集まった。
「ほ、ほおおおお!!!」
『ジャージだ!』
清水が箱から取り出したのは
烏野高校 排球部
と書かれた真っ黒なジャージだった。
早速着てみたはお前も着てみろよ〜と月島に促す菅原の隣に並んだ。
菅原の言葉に月島は「いや、僕は後で...」と言ったが、
「恥ずかしがり屋か!」
『かっこつけんな!』
と田中とに言われたため嫌そうな顔をしながら渋々着始めた。