第7章 完成し始めた巣
真っ黒なジャージを着た1年生5人が一列に並ぶ。
おおー!いいじゃねえか!似合ってるぞ!
と口々に先輩方に言われ、日向は嬉しそうにピョンピョンと跳ねた。
「これから、烏野バレー部として
よろしく!!!」
2.3年生の声に
「オッス!」と日向と影山が答える。
『はい!』とガッツポーズを取ったの姿も皆の目に入った。
『みんなで再び立ちましょう!全国の舞台に!
私がその手助けを必ずしてみせますから!』
頼もしいなと澤村に頭を撫でられたは嬉しそうに目を閉じた。
田中と共にわちゃわちゃ騒ぐ1年4人を背に、
「も田中もスガも色々やってくれたんだろ?ありがとな」
と澤村が言い出した。
澤村が実は1年2人のことを考えていたことに気づき、
菅原は澤村の肩を叩き、お疲れと言い、
はさっき澤村がしてくれたように背伸びをして澤村の頭を撫でた。
「な、なんだおい!」
と思わず顔を赤らめる澤村を見て、菅原が顔赤いぞーと茶化した。