第6章 賑やかな烏たちと
「お、おまえ!ほんとに目閉じたのか!」
澤村の話に驚き、影山が振り返った。
「だ、だって、は俺らのトレーナーだろ!
が理由があって言うんなら間違いないと思ったし何より、
お前ならトスくれるって思った!」
「だからって100パーセント信じ切れるかよ!?」
『あー!じゃあなに!?
飛雄は私のこと信じてなかったんだー。私は飛雄の事信じてあの戦略を持ちかけたのに!?
飛雄くんサイテー』
「サイテー」
「なっ、ち、ちがっ」
ギロリとに睨まれた影山がわかりやすく慌て、日向はに便乗してヤジを飛ばしていた。
「それに今、信じる以外の方法わかんねえもん!」
日向のまっすぐな言葉に影山は今度はたじろいだ。
『じゃあ信じる以外の方法があったら私のこと信じないわけ!?』
「いや!信じる!信じるよ!」
『もう朝練のおにぎりナシね!』
「え!やだ!困るって!ごめんなさい、神様女神様様〜!!」
急にアホっぽい会話を始めたと日向の会話を遮るように影山が口を開いた。
「次もボールは俺が持っていく。
信じて飛べ!」
「うん!」
『よしゃあ〜!』
「本人たちよりやる気だな、」
と笑いながら田中がの頭をわしゃわしゃと撫でた。