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共に飛び立つ 【ハイキュー】 原作沿い

第11章 対音駒、ゴミ捨て場の決戦




そんな話をしているうちに日向のスパイクは3連続目のシャットアウトをされてしまった。




「...気力をくじく人の壁」


『ん?』


はベンチでそう呟いた猫又の方を見た。





「ブロックの前ではプレーヤーは打てば打つほど心が折れて、」



『...それは〜、どうだろうね

猫又先生、確かにそれが効く人はたくさんいると思うけど、





効かない人もいると思うよ。




例えばバレーが大好きで仕方ない、あの人とか』



猫又も音駒の皆もの指さした方を見て、表情を固まらせた。



「...笑った」




そこには荒く呼吸をしつつも、笑っている日向がいた。



「...なんか違うんだ。



ブロックで前が見えなくて、どうすればいいか全然わからなかったあの時とは



なんか違う。

向こうもギリギリでついてきてるの分かる。



あいつが目の前に来るとワクワクするんだ。


お前のトスとあともう少しの工夫で、どうにかなる気がするんだ」

日向は影山の方へと向くと、そう言った。




『...繋心くん。やっぱり、』


「...ああ、戦意を喪失する心配はなさそうだな。


やるか」


繋心はそう言うと、日向を呼んだ。



「下でかわせないなら、上でかわせ」




「...上で、かわす



分かりました!」 


日向は大きく頷くと、コートの真ん中へと戻った。




再びサーブから始まり、烏野の攻撃の番になる。

ブロックの無い方へ走った日向の元に、影山がトスを上げた。



「え?」



トスを上げた影山もベンチにいる菅原もその光景に思わず目を見開いた。



「...今、日向がトスを...」

「見ましたね...」

コート外にいる菅原と山口がそう呟いた。


「今まで日向はトスを見ずに、フルスイングしかしてこなかったのに!」

続けて菅原が驚いた声で叫んだ。





「タイム!」


と、繋心がタイムアウトを取り、皆はと繋心の周りに集合した。
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