第10章 烏野、完全体へ
がコート外の繋心の隣へと戻ってくると、繋心に声を掛けられた。
「...おい、」
『ん?
あ!ね!できたでしょ!私の言った通り!』
「あの二人、同じ中学出身か?それとも小学校から一緒とか」
『ねえ無視?!
もう〜...違うよ。あの二人は高校入って会ったんだよ。
入ったばっかの時なんて喧嘩して澤村先輩に体育館から追い出されてたんだから〜
...何?気が合いすぎて気持ちわるい?』
がくすりと笑いながら繋心の顔を覗き込んだ。
「...まあな」
『それが二人のすごいところ。これからもっともっと伸びるよ。』