第10章 烏野、完全体へ
が、しかし
『えっ!翔陽!』
「日向!」
「へ?」
バシッッッ!!!
「ぐわあっ!」
ドサッという音とともに日向は吹き飛び床へと叩きつけられた。
『しょーよー!!!!
うそ!ちょっと頭打ってない?起きれる?!』
「うおお...」
皆がゲームを中断し日向の元へ駆け寄ってくる。
「どう考えてもボケっとしてたこいつが悪いでしょ」
『蛍つめた!鬼!』
「...は?」
『優しくないやつはモテないぞ!』
「、んなっ!」
「だってよ〜、月島」
の言葉にショックを受けた月島を田中がニヤニヤしながら煽る。
「大丈夫です!すみません」
『翔陽平気?クラクラしない?』
「うん、大丈夫。ごめんも」
『私は平気だけど、』
「俺は知ってるぞ。エースはかっこいいけど、自分の武器はおとりで地味でカッコ悪い」
の言葉を遮り、影山が日向へと詰め寄る。
「東峰さんみたいなタッパとパワーがあれば、エースになれるのに」
「...そ、そんなこと思ってない!...くも、ない、けど...」
「エースがいるってわかってから、興味とか憧れの他に嫉妬してただろ!試合中に余計なこと考えてんじゃねえよ!」