第10章 烏野、完全体へ
『翔陽!もっと腕前にしないと力入らないよ!
流されないようにしないと...って翔陽聞いてる?おーい!』
「おい日向!の方向けよ!
日向!」
『東峰先輩に夢中すぎてダメだこりゃ』
「おい日向、」
「エースってすっげえな!ブロックいてもいなくってもあんなふうにブチ抜けるんなら関係ないもんな!」
影山の言葉を遮ってさっきよりもキラキラした目で影山を見つめる日向。
『プッ、アハハハハ!!もう翔陽どんだけエース好きなの!』
「え!何?どういうこと?」
「...別に」
『とりあえず今はその余韻浸らせてあげるから、後でブロックの特訓ね、翔陽!』
「え!あ、おう!」
『怪我しないように集中だけはちゃんとしなよー』
外から大きな声でがそう呼びかける。
「おう!」