第10章 烏野、完全体へ
『すごおおおい!
東峰先輩ナイスキー!!』
パチンっとと東峰はハイタッチを交わす。
「...あの、ありがとう。金烏さん。」
『まあこれでも私は烏野高校男子バレーボール部のトレーナーなので!
今日から東峰先輩も私のことみんなみたいにって呼んでくださいね』
「うん、わかった。でもごめんな。
......俺のせいで、も本音を」
『いいんです!謝らないでください!
バレてる人にはバレてたことなので。
特にほら、あそこの怖い顔したコーチとか、コーチとか、コーチとか!
謝罪じゃなくて感謝してくれればいいですから』
ニコリと微笑んだを見て東峰はわずかに顔を赤くすると、ありがとうと再び告げた。
「まあまだ全然飛べてなかったですけどね旭さん!
サボってたから!」
『まあ正直私もそれは思いました。
あと10cmは余裕で飛べるなあ東峰先輩の脚力とバネの使い方見たら』
「よし!じゃあそこはうちのトレーナーのに任せるからな!」
『任せられました〜!』
バシッと西谷、の2人は互いの掌を掴んで、にやりと笑った。
ひっと菅原に助けと求める東峰だったが、菅原に視線をスーっとそらされてしまい肩を落としていた。