第10章 烏野、完全体へ
シュッ パンッ!
影山と日向の速攻が決まった。
「な、なんだあれ...?!」
『ナイストス飛雄!ナイスキー翔陽!』
「「おう!」」
の言葉を聞き影山と日向はガッツポーズを取る。
『繋心くん!どう?!どう?!!
すごいでしょ!何がすごいかって事細かく語ってたらもう明日になっちゃうから今は我慢するけど、まとめると
すごいでしょ!!!』
繋心の腕をブンブンと振りながら、はそう叫んだ。
よしもう一本!そう言おうとコートに再び向き直ったの目に、
何かを堪えるような東峰の姿が入った。
その姿が何を堪えている姿なのか、にはよくわかった。
"やりたくてもできない"
何よりも強いその想いにすごく悩まされただからこそ、東峰の気持ちは痛いほど理解できた。
なぜできないかの理由は別としても、結果としての思いは近しいものがあったからだ。
『東峰先輩。素直にならないんですか?』
「...え?」
『思ってること、素直に声に出して行動にすればいいのに』
「...そんな...こと.....」
そんな東峰の姿を見たはパンっと手を叩くとコートの中へと入り、ボールを拾い上げた。