第10章 烏野、完全体へ
「本当はみんなの試合の様子を見るだけのつもりだったんだが、先生が音駒との試合をやることを教えてくれてな。
へっぽこのままあそこと試合させるわけにはいかないだろ」
『先生〜!さすが!私が言ってもコーチやるって絶対言ってくれなかったのに!』
「いや、金烏さんがまず烏養くんから見に来てくれることに対しての許可を得てなければ無理だったことだよ。」
武田はの方を向くと照れ臭そうに微笑んだ。
「でも、坂ノ下商店のにいちゃんだよな?なんでコーチ?」
『あれ先輩たち知らないんですか?
繋心くんは一繋さんの孫ですよ。私も小さい頃よくバレーボール教わってたし』
の言葉を聞いて皆目を丸くして叫ぶ。
「...2人が仲良いことは知ってたけどまさか....」
『飛雄は知ってたよね?』
「ああ、帰り道でから烏養さんのフルネーム聞いたことあったし、とよくバレーの話ししてたからな」