第9章 番外編 〜告白〜
「お、おい待てよ!本当に告白OKしてたらどうすんだよ!まだ心の準備できてないからやめろ!」
日向が慌てて月島を止める。
「でもずっとモヤモヤしてる方が嫌でしょ。
....澤村さん?」
何かに気づいた月島が澤村の名を呼んだため皆も澤村の方を向く。
「だ、大地!しっかりしろ!」
少し微笑んだ顔で固まったまま全く動かない澤村にやばい!と思った菅原が慌てて声をかける。
「ショックを隠そうと頑張って微笑んだけどやっぱりショックがでかすぎて微笑んだまま意識が朦朧としてんぞ大地!
」
「やっぱ聞いてきます」
「やめろって!」
「お、おいみんな落ち着けよ!」
と、完全に体育館内がカオスになり始めたその時、
『おつかれさまでーす』
「おつかれ」
談笑しながらと清水が体育館内に入ってきた。
皆が一気に固まる。
『え、何どうしたんですか。みんなでこの世の終わりみたいな顔して』
「ほんとひどい顔」
『潔子さん辛辣ー』
「ホントのこと言っただけ」
ただ、いつも辛辣な潔子さんも好き!と変な踊りを始める田中も今日ばかりは皆同様この世の終わりのような顔のままである。