第9章 番外編 〜告白〜
皆がどうしようと顔を見合わせたその時、
「、」
「な!なんでもない!!」
と、質問しようとした月島の言葉を日向が遮った。
『...えー、絶対今のなんでもなくないじゃん』
「ほんとになんでもないから!れ、練習!始めましょう!」
日向がそう言い切ったため、
まあいいかとも準備に移った。
「おい!聞くタイミング逃したじゃねえか!」
「どんどん聞きづらくなると思うけど」
「うう、」
田中と月島に責められた日向が思わず肩をすくめた。
「じゃあ昼練はこのくらいにしてみんな教室戻れよー」
昼休み終了のチャイムを合図に澤村がそう言った。
『なんかみんな今日の昼練、身が入ってなくなかった?』
ギク、と皆の方が揺れたのを見逃さなかったはさらに聞く。
『さっきみんなの顔が死んでたときのが原因ですか?
なんなんですか?ちゃんと言ってください』
はそう言いながら澤村の方を見るがぷいと視線を逸らされてしまった。
こうなったら嘘がつけそうにないやつに聞くしかないか、とは影山の方を向いた。
『飛雄、』
「っ、」
『こっち向いて、
答えて。』
の圧力に気圧されて影山がおそるおそる口を開こうとするが、ふと目があった日向がダメだと首を激しく振った。
「、
...その、つ...」
『つ?』
「....つ、つ
ツーアタック、今度見て欲しい.....」
『ツーアタック?
いいけど、え?それだけ?』
疑いの目で見てくると聞くなと目で訴えてくる日向に挟まれ影山は再び汗をかき始めた。