第9章 番外編 〜告白〜
「お!日向!影山!今日は珍しく遅かったな!」
田中が二人にそう声をかけた。
「なんか二人とも少し顔色悪くないか?体調でも悪いのか?」
二人の様子が少し変なことに気がついた縁下がそう尋ねたが、放心状態の二人には何の言葉も届かない。
「お、おい。なんだあれ?喧嘩もしてねぇぞ」
田中も二人の異変に気付きそう言った。
「しょーーーーよーーーー!新しいローリングサンダーやらねえか!」
遠くから日向の存在に気づいた西谷が跳ぶように駆けてくる。
「......」
「翔陽?しょーよー!
...おい!翔陽と影山が固まってんぞ!どうした!」
西谷のその大きな声に、菅原や澤村も集まってきた。
「おい、どうしたんだ日向、影山。」
「何があったんだよ」
3年二人にも肩を揺すられながら声をかけられようやく日向と影山は口を開いた。
「っ、が...が......」
「あ、あ、あいつ.....」
の名前を出すもなかなかその先を言わない二人に周りももどかしくなってくる。
「な、なんだよ!がどうしたんだよ!早く言えよ!」
痺れを切らした田中が大声でそう叫んだ。
「.....が、
告白されてた」
「「「「な、なんだとーーー!!!???」」」」