第8章 始まりの始まり
『えっ!なんでわかったんですか?!エスパー..?』
「やっぱり!いや、スガに聞いてたから。
可愛いししっかりしてるのに、少し抜けてて変わったトレーナーの子が入ったって。
なんか当てはまってる気がして
それに、俺の名前に聞き覚えあったみたいだし」
なぜだか少し気まずそうに視線を逸らしてそういう東峰には首を傾げるも、菅原先輩がか!と答えた。
『ああー!じゃあ前に菅原先輩たちが言ってた烏野のエースって東峰先輩のこと!?』
目をキラキラさせてそう尋ねるとは正反対の少し暗い表情をした東峰はまた眉を下げて、首を振った。
「菅原たちが言ってたのは確かに俺のことかもしれないけど、俺はもう
烏野のエースじゃないよ」