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【ツイステ】監督生はプリンセス(長編)

第17章 Broken(抜け駆けナシ・恋愛協定は破られた)上




『Steve walks warily down the street
With the brim pulled way down low.
Ain't no sound but the sound of his feet,
Machine guns ready to go.
(スティーブが用心深く、通りを歩く
目深に帽子を被って
聞こえてくるのは足音だけ
いつでもマシンガンをぶっ放せるぜ)』

地面に浮かび上がる大型の魔法陣。

ターン。クロス。ターン。キック。

踊る。躍る。

『Are you ready, hey, are you ready for this?
Are you hanging on the edge of your seat?
(覚悟は出来てるか?なぁ、覚悟は出来てるか?
生きるか死ぬかの崖っぷちにぶら下がってるんだぜ?)』

フロイドの独壇場だ。

華麗なステップを踏みながら、人魚は陸を泳いだ。

『Another one bites the dust
And another one gone, and another one gone
(また誰かが死んでいく
ーそして次から次へと死んでいく)』

ビートに乗ってテノールの歌声も乱入してきた。
ジェイドだ。

フィンガースナップを鳴らして、足でリズムを刻む。

炎と木のデュオ魔法が交ざるように、発動する。

レッドピンクやパステルカラーの可愛いリボン。いかにも女の子が好きそうなプレゼント達は一気に地面に飛び散った。

『Hey, I'm gonna get you, too
Another one bites the dust
(お前も同じさ
また誰かが死んでいく)』

即興のライブは、聞いた者を文字通り地獄に落とした。
最後にジェイドがひとつ。マジカルペンを一振りすれば、地に倒れた生徒達も、ほとんど灰の燃え滓も、あら不思議。綺麗さっぱり消えてなくなりました。

悪魔の双子が去った庭は、
いつもと何一つ変わらない風景が広がっていた。
ーまるで、何事もなかったかのように。


「あ゛~。ドラム叩きてぇー」
「お付き合いしますよ」


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