【ヒロアカ】手のひらのぬくもり※トリップ【相澤/轟/爆豪】
第3章 #3 影・術・夢
何を言ってるんだ?
学校以外なら?そういう話しか?
俺の話を理解してないのかというイラつきと、疲れのせいで、眉間にシワがよる。
つくづく訳の分からない女だ。
いや、でも…
ふと、ひとつの考えが横切った。
「家だけなら、許す。」
高崎の顔がパァァ!と明るくなるのがわかった。
なにを言ってるんだ俺は。
しまった、と思った時にはもう遅かった。
「うん!」
家の中だけならなんて…
らしくもないことを言ってしまった。
小さなため息吐き、キラキラした女から視線をずらして、ふとドアをみると、ニヤついた男が1人。
「へえ〜!こりゃ驚きだなぁ!オイ!!」
「うるせぇ。」
プレゼントマイクが、どこから聞いていたのかは知らないが、ニヤニヤしているところをみると、全部聞かれてたと思ってもいい。
面倒くせえな…
「お前がこの子に名前を呼ばせるなんて、最高にファンタスティックな話しじゃねえか!!」
「だから黙れ。」
あぁ…そのでかい声でこれ以上話されると、次はミッドナイトあたりが出てきそうだ。
俺の嫌な予感を他所に、キラキラした目で今度はプレゼントマイクをみている。
こいつも知ってんのか…
「おい。」
「え?あ、はいっ…?」
急に呼ばれ、現実に戻された顔をして目が合う。
「ついてこい。案内する。」
――――祥side―――――
いま、なんて…?
家でなら消太呼びしていいの?
そんな嬉しいことある?
予想外の出来事に思わず元気な声で「うん!」と返事をした。
最高だ。夢が叶った。
いや、今夢なんだけど。
そして、なにかに気づいたように相澤がドアに目を向ける。
それに釣られるように、私もドアをむく。
するとそこには、ニヤついたあの、プレゼントマイクがいた。
ほんとにマイクついてるんだ…
こんな間近でみることない!という感動で、思わず魅入ってしまった。
そんな私の意識を向けるように、相澤が呼んだ。
私はニヤニヤしたプレゼントマイクの横を通り、会釈をしてから、応接室を後にした。