【ヒロアカ】手のひらのぬくもり※トリップ【相澤/轟/爆豪】
第2章 #2 住・生・楽
「こんにちは、高崎祥さん。雄英へようこそ!」
小さな手を大きく広げながら、根津校長は言った。
想像していたよりも、ずっと小さい。
「こ…こんにちは」
余計なことはこれ以上言うまいと、言葉を慎重に選んで返す。
そんなことは無駄だと思っていても、身構えてしまう。
「そんな怖い顔をしないで。少し、お話しに付き合ってもらえるかい?」
校長はそういうと、ひょぃっとセメントスから飛び降り、応接室へと歩いて行った。
まだ何も答えてない…。
そんなこと考えていると、背後から相澤が声をかけてきた。
「行くぞ。」
「え…あ、はい…。」
拒否権は無いようだ。
他の教師陣も、何も言わずに私を見ている。
警戒…されているのかな?
背中に痛い視線を感じながら、応接室へと向かった。
・
・
・
・
・
「では、改めて!!雄英へ、ようこそ!高崎さん!」
「はい…」
なんでそんなにルンルン話してるんだろうか。
誘導尋問みたいな雰囲気が醸し出てる。
これは、警戒しないわけにいかないでしょ。
「肩の力を抜いてもらえるかい?君のことが知りたいんだ。」
「いや…私のことって…」
(この人から聞いてるんじゃないのか。)
横目でちらりと相澤を見る。
相澤は、まっすぐ校長を見ていて、視線をあわせるきは無いようだった。
「相澤君は、ちゃんと君に関する報告書をくれたよ。」
「!?」
心を見透かされたように、校長は話し続ける。
「でもね、あの日何があったのか、君が誰なのか、僕は君の口からききたいんだ。」
「そう…ですか。」
なんだか少し怖いな。
目の奥が笑ってない感じがする。
小さいその動物に、私は大型のクマのような威圧感を感じた。
”部外者”
きっと彼の中で、私は今こう思われてるのかな。
隙があればすぐに近くにヒーローたちがいる。
隣にはイレイザーヘッド。
捕縛布もある。
ごまかす理由もないし、ともかく、この威圧感がたまらなく嫌だった私は、自分が起きた出来事と、今までの人生について話した。
・
・
・
・
・
途中、大学生以降の話をしたときに、相澤が嫌な顔をしたのを見逃さなかった。
だって、本当だもん。