第4章 初上陸
『いや、父さん!私こんなに使えないよ!
せめてこれの半分!』
「グララ、だめだ。
テメェ、男が1度やったモンを引っ込められるか。」
『えぇ!?そんな、、、』
だって、私に渡された包みの中に入っていたのは大量のお金。
数えるまでもなく大金だ。
全部使い終わるまで帰るな、なんて、、、
「菜々美、大人の女は黙って男に貢がせるもんだ。
俺の娘なら男共を手玉にとって顎で使うくらいの女になれ。
それともお前、俺をやった金を受け取るようなダセェ男にさせる気か?」
『そ、そんな、、、』
私が慌てているのを見て、豪快に笑うお父さん。
完全に遊ばれている。
「わかったらとっとと行け。ビスタ、待ってるぜ。」
『ゔ……』
そう言ってニヤリと笑う父さんは完全に悪い海賊の顔だ。
『………行ってきます…』
「あぁ。行ってこい。」
結局、何を言っても勝てる気がしなくて、私は重たい包みを持ちながら、父さんの部屋を後にした。