第3章 新しい生活
『わぁっ!』
広い!
とにかくその一言に尽きる。
頭と身体を洗ってスッキリしたら、少しぬるめのお風呂に浸かる。
ふくらはぎを揉みながら今日の疲れを労る。
『気持ちいい…』
身体がほかほかしてきた。
次は向こうのお風呂入ってみようかな…
奥の方の手すりのあるお風呂に入る。
階段になっている所からゆっくり足を進めると、、、
『わっ!』
ぽちゃん!
え!?
足が……
『っぷはっ!!…深い、、、」
お風呂で溺れかけるとは思わなかった。
3段ほどの階段を降りると、急に深くなっていて、私の身長では全く足がつかなかった。
軽く3メートル以上の深さはありそうだ。
…この船には大きい人たちが多いからかな…
それからジャグジーのお風呂や電気風呂なんかにも入って、少し上せてきたくらいであがることにした。
脱衣所に戻ってバスタオルを手に取る。
やっぱりタオルも桁違いに大きなものが別にあって、私1人では持てないくらいの大きさだった。
『はっ!ハルタ兄さん待っててくれてるんだった!!』
お風呂が楽しくて忘れてた。
私は急いで着替えて、バタバタと脱衣所を後にした。