第3章 新しい生活
「飯食い終わったらハルタのとこ行けよい。
今日暇だって言ってたから、お前の運動の件、頼んでたんだ。」
『わかった。じゃ、またね、マルコ兄さん。』
「ん、」
お昼を食べて、ハルタ兄さんの部屋に行ったが、ノックをしても出ない。
どこにいるのかな。
「お、菜々美じゃねぇか。どうした?」
『ジョズ兄さん。』
ハルタ兄さんの部屋の前でウロウロしていると、ジョズ兄さんが声をかけてくれた。
ハルタ兄さんの居場所、知ってるかな、
『ハルタ兄さん探してるんだけど、部屋にいなくて、、、どこにいるかしらない?』
「ハルタか?ハルタなら甲板でなんかやってたぞ?」
『!甲板ね!行ってみる!!ありがとう!』
「おう!」
甲板、、、は、こっちだ。
迷いそうになりながらもなんとか看板に出る。
ジョズ兄さんの言う通り、ハルタ兄さんがそこにはいた。
『ハルタ兄さん!』
「わっ、早かったね、菜々美。さがした?」
『ううん!ジョズ兄さんに教えてもらったから大丈夫!』
「それならよかった。
じゃあ、早速始めようか。」
『うん!よろしくお願いします!』
私は勢いよく頭を下げて、ハルタ兄さんを見上げた。
「ん〜菜々美は体力がまずないって聞いたから、、、
手始めに、甲板10周走ってきて。時間測って待ってるから。」
『え…1周じゃなくて?』
「え?」
だってね、この船とっても大きいの。
半分の5周もできる気がしない、、、
「…そんなに体力ないの?」
『…10周なんて、、、絶対無理。』
「……じゃあわかった。今から20分測るから、走れるだけ走ってきて。」
『それならできそう!』
「よし。じゃあ、よーい、スタート!」
ハルタ兄さんの声と同時にスタートした。
20分か〜。まぁ、ペース配分考えたら走り続けられないこともないかな、、、
でも私、走るの嫌いなんだよね、、、
私は端っこの見えない甲板を走り続けた。