第3章 新しい生活
ー次の日
コンコンコン
ガチャ
「おはよう菜々美、待ってたよい。」
『おはよう、マルコ兄さん。』
ご飯を食べたあと、マルコ兄さんの部屋へ行った。
兄さんは笑顔で迎え入れてくれた。
「航海士チームから連絡があった。
明日の朝には島に着くらしいよい。だから、今日は島で困らないように知識を身につけような。」
『はーい!』
「よし。まずは金についてだ。
…菜々美、ベリーって単位知ってるか?」
『ベリー…聞いたことない。』
「へぇ、通貨も違うのか。
ベリーは1ベリー、5ベリー、10ベリー、50ベリー、100ベリー、500ベリーが硬貨で、それぞれコレだ。」
マルコ兄さんはひとつずつ硬貨を見せてくれる。
「で、1000ベリー、5000ベリー、100000ベリーが紙幣だ。」
また、マルコ兄さんは紙幣を一枚ずつ見せてくれた。
骸骨の柄やウサギの柄なんだ…変わってるなぁ。
『ベリーの価値ってどれくらいなの?』
「んー、大体100ベリーでりんごがひとつ買えるよい。」
『へぇ。』
…わかりやすいような、わかりにくいような……
「なんとなく分かったかよい。
まぁ、初めての島だ、誰かしら一緒に着いていくから困ったら聞くといいよい。」
『うん。ありがとう。』
「次に、連絡手段だが、、、」
そう言って取り出したのはこの前撫でたカタツムリ。
?かたつむり???
「コイツを使う。」
『…かたつむりだよ?』
マルコ兄さん、疲れてるのかな。
「いや、、、確かにかたつむりだが、コイツは電伝虫って言ってな、通信できるんだよい。」
『…確かにかたつむりのことでんでんむしって言う人もいるよね。』
でんでんむーしむしかーたつむりー、みたいな歌があった気がする。
でも、通信??とは???
「…真顔で突っ込まれるとちとキツいよい……」
そんなこと言われましても、マルコ兄さんが何言ってるのか本気でわからないんだから仕方がない。
「まぁ、みとけよい。」