第3章 新しい生活
『言ってもいい。
私ができるなら、、なんでもする。』
「本当か?」
『うん。私は海賊みたいな戦うとかはできないから、、、出来ることがあるならそれをちゃんとやりたい。』
「そうか。そりゃ本当に助かる。
嫌になったらいつでも辞めていいからな。」
『あっ、でも、、、そんな大事そうな資料とかって、私が見ても大丈夫なのかな?』
「ハハッ、その心配はない。
時間なんて関係ない。お前はもう家族なんだからな。」
『ふふ、そっか!』
なんだか役に立てる仕事を見つけたみたいですごく嬉しかった。
「だが、文章を読むのにも多少時間がいるだけで大した問題は無いとなると、、、俺が教えることはあまりなさそうだな。」
『そうなの?』
「あぁ。元々マルコが1番世の中の仕組みとかそういうのには詳しいからな。
今日はどんなこと習ったんだ?」
『今日は、世界の大まかな地理とか、グランドラインについてとか、四皇とか、、、あ、海軍の危ない人の特徴とか!』
「危ない人?」
『うん。なんか、普通の海兵は私が最初来てたみたいな服だけど、強い海兵はコートを着てるとか。
あと、3大将の特徴とか。』
「そりゃ大事だな。ちゃんと覚えとくんだぞ?」
『うん!…あ、イゾウ兄さん。その3大将のことなんだけどさ、
赤いスーツ着て帽子被った厳ついヤクザみたいな人、黄色いスーツ着たサングラスの語尾が長い人、青のスーツに白のベスト着たやる気なさそうなアフロで額にアイマスクつけてて女好きのたらこ唇って本当なの?
特に3人目の人。半分以上悪口じゃない。』
マルコ兄さんに聞いたとんでも無く気になる3人の人について聞いてみた。
正直、3人目の人に組織のそんな上の方の職務ができるのかあんまり信じられない。
…偏見だけど。
「ッククッ、マルコ、なんて教え方してんだよ。
…でもまぁ、特徴は捉えてるな。確かに合ってるよ。
全員3メートル近くあるでかい奴らだ。」
『…本当なんだ。』
イゾウ兄さんもマルコ兄さんも言うなら、本当なんだろう。
私はそんな人を頭の中で想像しながら打ち消してを繰り返した。