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黒と白と、赤と、、、【ONE PIECE】

第3章 新しい生活


「ま、どうしても困った時とかは俺に聞いてくれ。
俺も完璧に仮名文字の文が理解できる訳じゃないが、多少はわかる。
仮名文字よりもさらに古い古語や短歌とかもまぁ、、、有名なものなら少しは覚えてる。」

『うん。わかった。ありがとう。』

「じゃあ次は、、、計算か。
そろばんとか使えるか?」

『うーん、使い方はわかるけど、、、基本使わないかな。』

「なら、計算そのものはできそうか?」

『多分できるよ。』




それから簡単な計算をこなす。
四則演算だったので普通に解けた。




「…菜々美。
俺の予想だが、、、これからの手伝い、恐らく、、、いや、確実にマルコの助手も担うと思うぞ。」

『えっなんで???』

「さっき、野郎共が大して読み書きできないって言ったよな?」

『うん。』

「それと一緒で、アイツら計算もできないんだ。」

『うん。』




まぁ、そうだろう。
計算なんて、読み書きよりも海賊には要らないんじゃないか?




「…ウチみたいな大所帯になるとな、何が1番大変かわかるか?」

『えっ、えーっと、なんか色々な管理、とか?
食とか備品とか、、、色々。』

「そうだ。だから隊長達が色々計算してそれを全部マルコに上がるんだが、、、」




イゾウ兄さんがため息をついて遠くを見る。





「…アイツら、計算ミスが異常に多いんだ。」

『へ、へぇ…』





なんと反応していいか分からなくて、そんな気の抜けた返事を返す。




「毎回毎回、確認しろって言ってもしねぇし、ただでさえマルコは全体の統括もして予算も振り分けなきゃならねぇのに、書類が上がってまずやることといえば計算のやり直しだ。
まぁそれによく俺とビスタ、ジョズがそれに駆り出されるわけだが、、、
多くて多くて溜まったもんじゃない。
俺たちだってそんなに計算が得意な訳じゃないから、そんなに早くはできないわけで、、、そこでだ。」




イゾウ兄さんが私の方を向いた。




「計算ができると聞けば、必ずマルコから打診が来る。
それに、今見てたが、菜々美の計算は俺たちより遥かに早かった。
100%マルコの仕事を手伝わされる。
正直言ってそれはものすごく助かるが、計算ミス直すのはかなり怠い。
嫌なら俺はこのことマルコには言わない。
…どうする?」




『えっと、私は…』
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