第3章 新しい生活
『サッチ兄さん!聞いて聞いて!!
私ね、今度ナミュール兄さんに海中散歩連れてってもらうの!』
「お、そりゃいいな。
ほら、昼飯。」
『ふふ、いいでしょ。ありがとう。』
お昼を受け取って、端っこの席で食べる。
サッチ兄さんは忙しそうで、ナミュール兄さんとはさっき別れたから、1人でご飯を食べる。
何気にいつも誰かが側にいてくれたから、1人で食べるのは初めてだ。
やっぱりほっぺたが落ちるくらい美味しいご飯を食べながら、慌ただしい厨房をぼんやり眺める。
うわぁ、一瞬で玉ねぎがみじん切りになった。すご。
なんで切ったにんじんが勝手に鍋の中に飛んでいくんだろ。
あのフライパン大きいなぁ。私入れそう。
「な、なぁ!」
『ん?』
声の方を向くと、まだ会ったことのないクルー達。
手には大量の食べ物の乗ったトレー。
「えーっと、、、一緒に!昼飯!!
食べなぃ、か?、、、、です//」
そこには顔を真っ赤にして下を向いたクルーの人がいて、その後ろには2人ほどソワソワと落ち着かないクルーの人がいた。