第3章 新しい生活
「なら、今度一緒に潜るか?」
『いやいや、私そんなに息止めてられないよ。
それに、海の中じゃ海水が染みて目も開けられない。』
「いや、バブリーサンゴっていう特殊なサンゴがある。
それから出るシャボンを頭につけてれば息もできるし目も開けられる。」
『そんな便利なものがあるの?』
「あぁ。本来は魚人島っていう、魚人と人魚の住む島にしか生息してないんだが、あそこは親父のナワバリだからな。
物資とかもちょくちょく交換してるんだ。」
『魚人島!私行ってみたい!
人魚もいるのね!すごい!!』
「あぁ。定期的に行くから、そのうち行けると思う。」
『やった!ナミュール兄さん、今度一緒に潜ろう?』
「あぁ。もちろんいいぞ。
俺の背中に乗るといい。サメと一緒に海中散歩だ。」
『サメ!?』
「あぁ。俺はサメの魚人だからな。サメと喋れる。」
…確かに、牙とかはサメっぽいけど、、、
食べられないかな。大丈夫かな、、、
「っはは、大丈夫だ。
サメとは言っても、そんなに凶暴な奴らじゃない。
襲われはしないよ。」
『そうなのね。
ふふ、海中散歩、楽しみ!!』
そんな、楽しい会話をしながら大量の洗濯物を干した。
と、
きゅるるるるるる
『っ!//』
聞こえた!?
お腹が鳴った。
チラリとナミュール兄さんを見ると、小さく笑っていた。
あぁ!恥ずかしい///
「そろそろ昼飯行くか。」
『…うん。』
「菜々美は小さいからな〜いっぱい食べて大きくならないとな!」
『な!みんなが大きいだけだよ!!』
「そうか?」
『そう!絶対そう!』
私はバタバタと騒ぎながらデッキを後にして食堂へと向かった。