第3章 新しい生活
ん、まずは、この世界の大体の地図だ。」
そう言ってサラサラとマルコ兄さんは紙に線を引いていく。
「これは唯一の大陸、レッドライン。
世界の海を二分する、とてつもなく高くて長い大陸だ。
そして、それに直角に交わるように分布する海が偉大なる航路、グランドラインだ。
そして、そのグランドラインを挟むように位置する海はカームベルトと言われ、無風地域だ。
レッドラインとグランドラインに分けられるように、四つの海がある。それぞれイーストブルー、ウエストブルー、サウスブルー、ノースブルーだ。」
『…へぇ。私たちは今どこにいるの?』
「俺たちは今、グランドラインの後半の海。新世界と呼ばれる所だ。この辺りだな。」
マルコ兄さんがトントン、とグランドラインのところを指す。
「世界の海賊たちは、みんなグランドライン制覇を目指して旅してるんだよい。」
『どうして?グランドラインには何があるの?』
「800年間、グランドラインは誰も制すことが出来なかった海なんだ。
天候や旅が過酷すぎてな。
確か20年くらい前だったか、、、800年間誰も成し遂げなかったその偉業を成し遂げた男がいたんだ。」
マルコ兄さんは遠くを見つめて語る。
「そいつの名はゴール・D・ロジャー。
富、名声、力、全てを手に入れた男、海賊王と呼ばれた。
そして、そいつが最後に言い残した言葉で、世界中の男たちが夢を見て海に出たんだ。
そいつはこう言った。
【俺の財宝か?欲しけりゃくれてやる。探せ!
この世の全てをそこに置いてきた。】
そして海に出た海賊達は、海賊王が残した宝、ワンピースを目指して、海賊王を目指して進んでいった。
大海賊時代が幕をあけたんだよい。」
『海賊王、、、すごい人だね。』
「まぁ、確かに、敵でも敬意を払う相手ではあった。
オヤジとまではいかねぇが、偉大な海賊だよい。」