第3章 新しい生活
『歯磨きにタオルにティッシュにペンと紙に、、、全部ある…。』
手荷物のない私は片付けるものも何もなく、暇を持て余していた。
休んでいろ、と言われても、、、少しでも動いていないと本当に眠ってしまいそうだ。
というのも、実はサッチ兄さんと船を回っていた時、足がかなり限界だった。
多分私は体力がない。
あれだけ長い距離を歩いたのも久しぶりで、父さんの所に行ってからはマシだけど、まだ少し緊張もする。
正直、疲れた。
布団に倒れ込んで少しやすみたい気持ちもある。
でも、今寝たら確実に深夜まで起きれない。
…初日でそれはまずいだろう。
『…シャワーでも浴びるか。』
眠気も覚めるだろうし。
そう思って、部屋に備え付けられているシャワーを浴びた。
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『ふぅ。サッパリした〜』
ほかほかと火照る身体。
そろそろ晩御飯の時間でもおかしくないかな、、、
少し早いけれど、またラッシュに当たると1人じゃとてもじゃないけれど抜けられる自信はない。
私は食堂に向けて足を進めた。