第3章 新しい生活
「…菜々美、大丈夫かよい。」
『…はい。』
「大丈夫そうには見えねぇよい。」
だって、、、だって!
あの溢れんばかりの色気に至近距離で当てられたらそれはこうなりますよ。
私はテーブルの上に突っ伏していた。
「…先に言っておけば良かったねい、、、
この船にはナース達を除いて女の船員は居ないんだよい。」
『…そうなんですか。』
それはなかなかの衝撃だ。
それも、ナースさん達も忙しいらしくて船員達とはあまり関わりが無いのだと。
「まぁ、イゾウのとこ行った後、もう少しちゃんと診察するから、次は俺のとこ来いよい。
そん時ナース達には会わせてやる。」
『ありがとうございます…』
「…敬語、まだ外せそうにないかよい。
やっぱ他人行儀な感じがして気になるんだよい。」
『ゔ、頑張る、、、』
「ハハッ、がんばれよい。…じゃ、そろそろイゾウのとこ行くかねぃ。」
マルコ兄さんが立ち上がるのを横目で見て、私も立って、その背中を追った。