第3章 新しい生活
え?海賊って、あの海賊よね?
あの、ドクロのマークの旗持ってる。
剣とか銃とか使う。
あ、え?
いや、でも、、、海賊って居るんだっけ?
あれ、絶滅(?)したんじゃ、、、
ん?でもマルコ兄さん達は海賊って言ってて、でも、彼らは家族で、私もかぞくだから、、、私も海賊!?
いや待てよ、そもそも海賊って、、、、、
「菜々美落ち着け。大丈夫だ。」
脳内メーターが完全に振り切ってクラクラし始めた私を呼び寄せてくれたのはイゾウ姉さん。
私は未だに混乱する頭のまま、イゾウ姉さんの凛々しくて綺麗な顔を見つめる。
「マルコ、忘れてるのは自分のことだけじゃなかったのかよ。
海賊のことも知らないみたいだぞ?」
「ペンが使えた上に、今もちゃーんと食器使えてるから周りのこととかは覚えてると思ったんだがねぃ。
もう少し診察が必要みたいだよい。」
「まぁ、菜々美。安心しろ。
俺たちは無闇に人を襲ったりする海賊じゃない。
俺たちは自由のために海へ出て、自分の信念に従っていたら世間から海賊と言われた。ただそれだけさ。」
『信念、、、』
「あぁ、そうさ。」
そう言って笑うイゾウ姉さんはとってもかっこよかった。
『じゃあ、隊長っていうのは、、、』
「そう。大所帯のウチは隊長が各隊をまとめ上げてる。
大体1人の隊長に100人ずつ隊員がついてるな。」
『すごい、、、』
私は改めてすごいところにいるのだと感じ、胸を高鳴らせた。