• テキストサイズ

黒と白と、赤と、、、【ONE PIECE】

第8章 次なる島は


「それより、」

「…」

『?』












あぁ。絶対ぇろくでもねぇこと考えてやがるな。










「ダメだよい。」

「は!?俺まだなんも言ってねぇだろ!!」

「お前がんな顔する時はろくな事考えてねぇよい。」

「どんな顔だよ!!」










菜々美が混乱した顔で俺たちの顔を見上げる。

悪いな、こんなバカで。

胸の内で勝手に謝る。











『えっと、、、サッチ兄さん、どうしたの?』











毛布からちょこんと出た小さな顔だけサッチの方を向け、視線を上げる菜々美。

それだけでサッチは死にそうになっているが、なんとか立ち直って答える。













「マルコばっかりずりぃ!
俺も菜々美抱っこして回りたい!!!」

『ぇ、』

「はぁ…」













ほら見ろ、ロクな事じゃない。












『えっと…私はできれば歩きたいんだけど、、、』

「「それはダメだ/よい」」

『…』












俺たち2人に言われ、菜々美はまた唇を少し尖らせる。

…多分無意識だな、、、












「いいだろ!?」

「ダメだよい。」

「お前に聞いてねぇよ!
大体なんでお前はよくて俺はダメなんだ!!」

「日頃の行いだ。」

「お前も海賊だろ!大して変わんねぇって!!
…な!菜々美!俺でもいいよな!!」

『えっと、、、』












…引いてんじゃねぇか。












「菜々美。嫌なら嫌って言っていいんだよい?」

『…嫌、じゃないけど、、、ちょっとびっくりして…』











菜々美はオロオロしながらそう言う。
サッチがグイグイ行くから困ってるんだろう。

…ったく。












「嫌じゃないか!
じゃあ俺んとこ来い!ほら!!」












満面の笑みで両腕を広げるサッチ。

…まぁ、菜々美がいいなら良いが…












『…じゃあ、お願いします。』

「ん、」












菜々美も手を出してサッチの方へ向く。

俺は毛布ごとサッチに菜々美を渡すと、腕の中の温もりがいなくなって妙に寒く感じた。
/ 324ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp