第3章 新しい生活
「はい、菜々美。ここが食堂。
基本バイキング方式だから好きに取って食べて。
詳しいことはフランスパンに聞いた方がいい。サッチー」
「んー、、、お!菜々美!おはようさん。
朝早いんだなぁ。」
『おはようございます。えっと、、、サッチ兄さん//』
うう、やっぱり初めて兄さんって呼ぶのは少し恥ずかしいな、、、
「うぉぉ!!マルコ!マルコ!!
俺、サッチ兄さんだって!!!くぅ〜!やっぱ妹はかわいいなぁ。」
「サッチマジでうるせぇよい。朝から喚くな。
…おはよう。菜々美。」
『おはようございます。マルコ兄さん。』
「ん、偉いねい。」
マルコ兄さんは満足げに笑って、私の頭を撫でてくれた。
妹とはいえ、私17らしいんだけどな、、、
「それじゃそんなかわいい菜々美ちゃんにはコレだ!
サッチスペシャル!いっぱい食べて大きくなるんだぞ〜!」
『ありがとうございます。』
サッチ兄さんがくれたプレートには彩豊かな野菜、とっても美味しそうなお肉。ほかほかと湯気を立てるスープ。
とっても美味しそう。
『いただきます。』
そう、ひと言呟いて、スープを口に運ぶ。
『!美味しい!!』
「だろ?
おかわりあるから沢山食べろよ?」
サッチ兄さんは嬉しそうに顔を綻ばせて、厨房へと帰って行った。
私の隣にはいつの間にかマルコ兄さんがいて、私に話しかけてくれた。
「基本的にウチの奴らはうるさいからねぃ。
こうやってゆっくり飯食いたきゃこの時間がおすすめだよい。
大体この時間ならうるせぇ奴らは寝てるから、来るやつと言えば、不寝番だった奴らと、コックのサッチ達に俺、ビスタ、それから、、、」
「おや、お嬢、早いね。おはようさん。」
「噂をすれば、だな。あとはイゾウくらいだ。」
『おはようございます。』
「ふっ、まだ少し緊張してるな。
まだわからないことでもあるのかい?
昨日はサッチの頭のことしか話せなかったからな。他に何かあれば聞くといい。」
イゾウ姉さんは本当に良く見てるな。
ここはお言葉に甘えて、聞いてみよう。
マルコ兄さんもいるし。
そう思って、私は口を開いた。