第3章 新しい生活
クゥークゥー
『…朝か、、、』
顔に降り注ぐ日の光と、鳥の鳴き声で目が覚める。
時計を見ると、丁度6時半。
いつもと同じ。癖ってすごいな…
?
いつも?
…まぁいいか。
私はボサボサの頭をどうにかしようと、鏡の前に立つ。
櫛が、、、そうだ。ないんだった。
頑張って手櫛と水で人に見られても大丈夫なくらいの見目にする。
うーん、、、やっぱり少しハネてる。。。
私は諦めて後ろで髪を縛った。
これなら少しはマシだろう。
コンコンコン
「菜々美。起きてる?」
『ハルタ兄さんだ』
ガチャ
『おはようございます、ハルタ兄さん。
起きてますよ。』
「早いね。おはよう、菜々美。
ご飯食べに行こ。食堂、連れてってあげる。」
『ありがとうございます。』
「…敬語、外すって言ったじゃん。」
『あ、、、』
「ほら、もう一回。」
『あ、ありがとう?』
「ハハッ、なんで疑問系なのさ、まぁいいや、行くよ。」
『うん!』
私とハルタ兄さんは食堂に向かった。