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黒と白と、赤と、、、【ONE PIECE】

第8章 次なる島は


…菜々美が倒れてから2日が経った。



高熱が出たのは倒れた時だけ。

マルコの薬によって、あそこまでの高熱はもう出てない。



昨晩は微熱程度には上がったらしいが、本人は涼しい顔でただ眠っていたらしい。














カチカチと、時計の針が時を刻む。


もうすぐ日付を超える。















俺は無意識に菜々美の口元に手を近づける。


柄にもなく、呼吸を確認してほっとした。














そのまま額に手を伸ばすが、俺の手のひらよりも少し体温が低いくらいで、特に目立つ所見もない。












































気を紛らわせるために持ってきた数冊の本。

そのページは3ページ以降、全く進まない。





どうしても菜々美が気になる。





何故起きない。

何故反応もしない。

何故倒れた。

何故、何故、、、







何もわからない。

ただ眠るだけ。













…まだマルコと交代して数時間。

正直、既に気がおかしくなりそうだ。






マルコはこれを丸2日、か…






流石としか言いようがない。




















ただ、菜々美の寝顔を眺めるだけで、さらに3時間ほどが経った。




















『…んぅっ、、、』


「?」













微かに、顔を顰めて身じろぎをする菜々美。













「…菜々美?」












『あっ…!』


「菜々美!」














魘されてる?





急に顔を歪め、荒い呼吸を繰り返すようになった菜々美。

今までは生きているかも怪しいほど、穏やかに眠っていた。




しかし今は、一際苦しげに息をして、額には汗を滲ませる。











「っ、マルコを、、、」
















俺は医務室を出て、急いでマルコの部屋に向かった。




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