第8章 次なる島は
「あ、あと、七武海の勧誘も蹴ったって書いてあるよ。」
『七武海…あ、ジンベエ親分と一緒のやつよね?』
「そうそう。」
『…じゃあ本当にすごい人なんだなぁ、、、』
「オヤジはこんなに急いでどうすんだって言ってたけどね。
ま、何しろ若いからなぁ。
ぼちぼち来ればいいのにさ。」
世界で7人だけの海賊なんて、そうそう声が掛かるものじゃない。
しかも私と歳変わらなさそうって言ってたし、、、
…何もかもの次元が違う。
「あぁそうだ。それにコイツさ、ロギアの能力者らしいんだ。
いいなぁ。」
そう言いながら新聞を指差す兄さん。
ロギアってことは実体がないってことだっけ。
『兄さんも悪魔の実食べてみたいの?』
「うん。
僕はそんなに海で泳ぐの好きじゃないし、泳げなくなっても強くなれるならいい!
それにやっぱり能力者ってカッコいいじゃん。」
『へぇ…』
「あぁでも!能力にもよる!!
バクバクの実とかなら絶対食べない!
カッコよくて戦闘に使えそうなやつに限る!!!」
『確かに、能力そのものも大事よね。
能力を持っても使えなかったらただのカナヅチになるだけだもの。』
「そういうこと!
その点コイツの能力はいいぞ〜メラメラの実って実だ!」
『メラメラ…火?』
「うん!コイツそのものが火なんだって!
マルコの赤バージョンみたいな奴じゃない?」
『その人は飛べるのかな…』
「あー…火だろ?
鳥じゃねぇからな…飛べるかはわからないね。」
『そっか、
…いつか会えるかな…』
「どうだろう…海は広いから、、、
それに会ったところでいい奴かはわからないよ?」
『あ、本当だ。』
「ハハッ、でも、もしオヤジや菜々美に危ないことしそうな奴だったら俺たちがぶっ飛ばすから大丈夫だよ!」
『うん!ありがとう。』
そういう時ハルタ兄さんは笑って船内へ入って行った。
私はもう少しここにいたくて、再び目を閉じた。