第7章 魚人島
朝、身支度を整えると、外からノックが聞こえた。
「菜々美、俺だ。
そろそろ出港する。」
『父さん…わかった。すぐ行く。』
父さんに答えた後、後ろにいるしらほしの方を振り返る。
昨日あのまま寝てしまったから、まだ少し腫れている目でお互いを見る。
昨日たくさん話したから、今日は2人とも笑顔でお別れできそうだ。
『…じゃあ、しらほし、、、
私もう行くね。』
「はい。
また、またお会いできる日を楽しみにしております。
お体にはお気をつけください。」
『しらほしも。
また絶対会いに来るから、、、
だから、、、また、ね。』
「!はい!!
また!!!」
私としらほしは精一杯の笑顔で別れ、私は目の前の大きな扉から塔を出た。