第7章 魚人島
『…ごめんね、あんまり話せる事なくて、、、
面白くなかったかな、』
「いえいえ!
菜々美様のご家族のお話、本当に素敵でした!!
魚人島も白ひげ海賊団の皆様には大変助けられております。
皆様がとても良き方達である事、より一層感じることができました。」
「シャー♪」
メガロは私の周りをクルクルと回る。
ふふ、初めはサメだってびっくりしたけどこうやってみたらかわいい。
『ふふ、そう言って貰えたなら嬉しい。』
私もニコリと笑ってそう言う。
ーと、
【ぷるぷる、ぷるぷる、】
『あ、でんでんだ。』
左のポケットからでんでんを取り出して受話器を取る。
でんでんの頭から金髪の髪が生えた。
【菜々美、俺だよい。】
『あら、マルコ兄さん。どうしたの?』
マルコ兄さんの真似をしたでんでん。
やっぱりかわいい。
【オヤジから聞いたよい。
人魚姫とはもう大丈夫らしいな。】
『うん!
心配掛けてごめんね。』
【や、それは別にいいんだが、、、
菜々美、せっかく仲が戻ったとこ悪いが、今日は船に戻ってくれねぇか?】
『?どうして?』
まだしらほしの所に泊まる約束はしてないから別に予定はないんだけど、マルコ兄さんが帰ってきて欲しいというのは初めてで、少し気になった。
【あー、、、まぁ、なんというか…
サッチがそろそろ限界なんだよい。】
『サッチ兄さん?』
【あぁ。
…どうだ?無理そうか?】
マルコ兄さんの真似をしたでんでんは少し首を傾げて聞いてくる。
「菜々美様、わたくしは大丈夫ですよ。
また明日お話ししましょう?」
『しらほし…』
「シャーッ!」
しらほしが少し小さな声でそう言う。
『わかった。今夜は帰るね、』
【悪いねぃ。】
申し訳なさそうに眉を下げ、人魚姫もありがとうよい、と言ってマルコ兄さんは電伝虫を切った。