第2章 目覚めた先は
『あの!サッチさんの頭のカツラって重たそうですけど、大丈夫なんでしょうか、、、』
「「「は?」」」
カラン
ジャズさんの持つ盃が落ちた。
…どうしよう。どうしても気になったから聞いちゃったけど、
失礼だったよね、やっぱり!
『す、すみません!失礼なこと「ぎゃっはっはっはっはっ!!!菜々美っ、、、お前最高、、はっはっはっは!!!」
3人ともすごい勢いで笑い始めた。
イゾウさんは床をバンバン叩きながら笑ってるし、ビスタさんは目に涙が滲んでる。
ジャズさんに至ってはもうこっちを見てくれない。
…そんなに面白いこと言ってないけどな、、、
「サッチ!!ちょっと来いよ!!」
「なんだ?」
「あー腹痛ぇ。いいか、菜々美、コイツのリーゼントは自前だ。カツラじゃねぇから安心しろww」
「か、カツラ!?オイ菜々美、おま、これカツラだと思ってたのか!?!?」
『えぇっ!?てことは、え?地毛ですか!?』
「そうだよ!俺毎朝すんげぇ時間かけてセットしてんだぜ?」
「フランスパンにしか見えないけどな。」
「うるせぇ!」
サッチさんのリーゼントは自前だった、、、
かなり衝撃だ。
「何の騒ぎだよい。」
「お、マルコいいところに、、、聞いてくれよ!
菜々美がよ!サッチのフランスパンカツラだと思ってたらしいぜ!」
「は!ちょっっ、、カツラって、、、ハハハハハ!!!菜々美、傑作だよい!!よかったな!サッチ、カツラだとよwww」
「うるせえ!パイナップルだけには言われたくねぇ!」
ぱいなっぷる…パイナップル!!
『プッ』
「え?」
『アハハ、アハハハハハッ!』
そっか、なんか既視感あると思ったら、、、パイナップルって、、、
『ふふっ』
ひと通り笑い終わると、みんな私を見て固まってた。
あれ、今笑っちゃいけなかった流れだった?
「菜々美が、笑った…」
「菜々美!お前、やっと笑ったな!」
「笑ってた方がいいよ!その顔の方がいい!」
「よし、野郎ども!!ウチの可愛い妹に乾杯だ!」
「うおぉぉぉぉぉ!!!」