第2章 目覚めた先は
それから私は隊長さん達の自己紹介を頑張って覚えていた。
えっと、1番隊隊長が眠たそうな人で、マルコさんで、センイ?らしい。
2番隊は隊長さんがいなくて、
4番隊隊長はリーゼントのカツラのサッチさん。コックさんだったな。
6番隊隊長がブラメンコさん。
7番隊隊長がドレッドヘアーのラクヨウさん。
9番隊隊長がお父さんよりも大きなブレンハイムさん。
10番隊隊長がクリエルさん。
11番隊隊長がキングデューさん。
12番隊隊長が王子様の格好したハルタさん。
13番隊隊長はアトモスさん。
14番隊隊長はスピード・ジルさん。
15番隊隊長はフォッサさん。
ふぅ、覚えるの大変だな。
頑張らないと。
あと会ってないのは、、3番隊隊長さんと5番隊隊長さんと、8番隊隊長さんと、16番隊隊長さん。
えっと、、どこにいるんだろ。
「お嬢。こっちだ。」
凛々しい声のする方を見ると、お父さんの部屋にいた女の人と大きな人が2人いた。
お父さんの部屋にいたってことは多分隊長さんだよね。
3人は静かなところで晩酌していたようだ。
『えっと、これからお世話になります。黒咲菜々美です。』
「ハハッ、お嬢は礼儀正しいな。俺はイゾウ。16番隊隊長だ。
簡単な仮名文字や漢字ならわかるから、困ったら俺のとこおいで。」
『はい!ありがとうございます。』
綺麗な人だなぁ。
お酒を飲む姿も絵になる。
所作もすごく綺麗だ。
俺って言ってるけど違和感ないな。色気が為せる技なのかな、、、
「俺はジョズ。3番隊隊長だ。」
「俺はビスタ。5番隊隊長だ。よろしくな。俺たちのお嬢様。」
そう言ってビスタさんはどこからか出した一輪の赤い薔薇の花を恭しく差し出した。
紳士なのかな、、、
「お嬢、あっちで揉みくちゃにされてたろ。
色々と疑問ができたんじゃないか?俺たちで答えられることなら答えるよ。」
『良いんですか!』
「あぁ。いいよ。知らないって色々と怖いだろう?」
『ありがとうございます!えっと、、、まずは、、、』
最初は何を聞こうかな、、マルコさんのセンイっていうのも、みんなの隊長っていうのも気になるけど、、、
やっぱり、ここで一番最初に感じたこと聞いてみよう!