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黒と白と、赤と、、、【ONE PIECE】

第7章 魚人島


「…今でこそ魚人島は平和じゃが、約20年くらい前か、、、特に大海賊時代の幕開けの時期はかなり荒れておった。」

『…海賊、ですか。』

「あぁ。…この頃多くの人魚や魚人たちが人間たちに拐われ、地上で売られた。
…胸糞悪い話ではあるが、、、人魚は、特に女の人魚は高値がつく。」

『!売る…?』

「…人身売買じゃ。
人魚や魚人に限らず、人間も対象。
権力者たちが労力や観賞用として買い求める。
…いわゆる、、、奴隷じゃ。」

『そんな、』









人を、売る、ですって?


そんなことがまかり通るの?











『っ、軍部はそれを知らないんですか!』

「いや、知っておる。
知っている上で黙認しているのじゃ。」

『っ!なんで!?』

「…軍の上司に当たる、世界政府。
そしてさらに世界政府は世界貴族の直属の部下。
その世界貴族が奴隷を欲するからじゃ。」

『世界貴族…』

「天竜人と言う方が一般的か。
奴らは絶大な権力を持ち、奴らが何をしたとしても罪にはならない。
…例え人を殺してとしても、じゃ。」

『なんですか、それ、、、』







そんな、何をしても許される人なんて居ていい訳ない。

それを黙認してる軍って、なんなの?

何のために存在してるの?








「…魚人島の皆は日々人間の恐怖に震えて生きておった。
ある者は恐れ、ある者は憎み、またある者は人間と戦った。
…悲しみの連鎖は長く続いた。」

『…』

「…そんな時、本当に突然その日は訪れたんじゃ。
ある日、如何にも強そうな海賊がこの国へ入国した。
その海賊は人間がこの島で行う所業を見て怒りに震えた。」






ジンベエ親分はどこか遠くを見ながら続ける。






「その海賊は、人魚たちを拐おうとした海賊たちを蹴散らし、ひとこと、【この島はおれのナワバリにする!!!】」

「そう言ったのじゃ。
…その一言で島には再び平和が訪れた。
その魚人島を救った海賊こそ、菜々美さんの父上、オヤジさんなんじゃ。
これが儂らが白ひげ海賊団を敬愛する理由じゃ。」

『父さんが…』










一言で国を救えるなんて。


父さんの家族であることを心から誇りに思う。
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