第7章 魚人島
コンコンコン!
『失礼します!
父さん!私やっぱり今日海の森に行く!』
「グララララ、さっきとはまた打って変わって随分と嬉しそうじゃねぇか。」
『うん!しらほしの代わりにお墓参りに行くの!
でんでんで連絡して誰かと行くね!』
マルコ兄さんからの手紙にどこか行くときは連絡入れろって書いてあったし、、、
そう言ってポケットの中のでんでんを取り出した。
「あぁ、連絡入れるのはいいが、、、迎えは要らないと伝えておけ。
今日はジンベエが一緒に回ってくれるらしいからな。」
『ジンベエ親分が?』
「僭越ながら、ご案内させて頂ければと思いますが、、、儂でもよろしいか。」
『もちろんです!こちらこそよろしくお願いします!』
私はジンベエ親分にお礼を言って、父さん達に挨拶した後、ジンベエ親分と一緒にその室を出た。
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「まさかしらほしの代わりに墓参りに行くとは、、、」
「あぁ。それには俺も驚いた。
お前んとこの娘も立派なもんだな。」
「儂とオトヒメの娘じゃもん。
当たり前じゃ。」
「グララララ、そうか。」
「…心配か?」
「グララ、そりゃぁな。
…だが、俺ァジンベエを信じてる。
アイツになら任せてもいい。」
「…そうか。」
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ジンベエ親分とカメさんTAXIに乗って海の森へ向かう。
その途中、兄さんたちが心配しないようにでんでんで連絡を入れた。
「ぷるぷる、ぷるぷーカチャ」
【菜々美かよい。】
『うん!』
【ちゃんと電伝虫使えたな。偉いよい。】
『ふふ、受話器取るだけで大袈裟よ。
…あのね、マルコ兄さん。私今日は海の森に行ってくる。』
【海の森か。いいな。今から飛んで迎えに行ってやるから連絡廊のとこで待ってろよい。】
『あぁ、マルコ兄さん、お迎えは大丈夫!
ジンベエ親分が連れて行ってくれるから。今一緒にいるの。』
【ん?ジンベエが?】
「マルコさん。菜々美さんには儂がお供します。」
【そうか。じゃあ頼むよい。
菜々美、ジンベエの言うことちゃんと聞けよ?】
『はーい。』
【じゃあな。】
「ーカチャ」